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阪神 8―7 ヤクルト(8月9日)
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Aクラスへの執念ヒシヒシしたたかさの“象徴”和田7回を終わった時点で5―7の2点差。しかも相手のヤクルトには抑えの切り札高津が控えている。そんな状況であっても、今の阪神はいとも簡単に追い付いてしまう。8回は代打坪井が左へ、9回はそこまで4打席音なしの大豊がバックスクリーン右へアーチをかけて同点に。そして延長10回、1死から田中が左前打、和田がこの日5本目のヒットを名人芸で右前に転がす。松田四球後、新庄がカーブ狙いで犠飛を打ち上げて、シーソーゲームにピリオドを打った。 中西清起(日刊スポーツ評論家)「新庄は相手の本間の配球パターンから1番犠飛にしやすいカーブを狙ってましたね。読み通りに外角へ来たカーブをライトへ。注文通りでした。それにしても今日は和田ですよ、和田。ヒットゾーンを知り尽くしているバッティングやった。5安打、和田の働きがこの驚異的な逆転を呼んだといっても言い過ぎやないです。ただ1、2番がこれだけ働いたのに、クリーンアップは8回まではタラスコの1安打だけ。それを9回は大豊の一発、最後は新庄で決めた。大豊なんかそれまで甘い球を凡打してたのに、1番難しい球が来たらホームランやもんね。あの本塁打でヤクルトに高津を使えなくしたんやから、値打ちはありましたよ」 それにしてもこの粘り、このしたたかな強さ、一体どうなったのか。後半戦は8勝3敗。今季は9連勝中に1度だけあった4カード連続の勝ち越しもアッサリと決めた。しかもその内6勝が逆転。驚異的な進撃なのだ。 中西清起「ラミレズが早々と降板して継投が始まったけど、中込と福原は誤算やった。だけど、そんな誤算があっても、打線がそれを引っくり返す能力があるんやからね。どうしてもAクラスに入るんだ、という執念が、見えますわ。しかも3位広島まで1・5差でしょう。Aクラスがすぐ見える位置に来て、なおそんな気持ちの高ぶりが増幅されているように思いますよ」 ただ不安な点があるとすれば、やはり先発投手か。星野伸、湯舟の両左腕がファームに消えているのは、先行きに不安を残す最大の要素だ。 中西清起「来週には2人とも帰って来てくれんと…。それでも、その来週には阪神、3位に上がっているんやないですか」 (構成=井関真編集委員)
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2000年8月10日付紙面掲載 | |||||||
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