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阪神 4―3 中日(8月3日)


2000年の戦い
評論家が
徹底分析
中西清起


連載目次

ロード「5割」中軸の奮起カギ

狭い広島、神宮で大豊の1発期待

 長期ロードを前にした甲子園を歓声で満たせる逆転劇だった。不利な展開を8回で同点に、9回には八木のサヨナラ四球で決着をつけたのだ。後半戦6試合で実に3度目の劇的勝利。

 しかし中西清起さん(日刊スポーツ評論家)は、どこかうかない表情だ。四球は四球でも、試合を決めた八木のそれではなく、ラミレズが中日に与えた四球が気にかかる。先発したラミレズは肝心の場面になるとストライクが入らず、2回に4四死球を連発して押し出しで先制点を与えると、4回には李、関川に連続タイムリー長短打されて2点を追加された。

 中西清起「こんな投球ではラミレズはマウンドに立つ資格がないですよ。2回の3四球、全部2ストライクに追い込んでからでっせ。打たれることを怖がって、微妙にストライクゾーンから外れていく。そこまでビビってどうするねん。ハンセルも四球の多い投手やけど、彼はストライクが投げられないだけ。ラミレズの方はハートの問題やから厄介ですわ。これではローテーションの谷間でしか投げさせられないでしょう」

 4日から阪神は甲子園を明け渡し、長いロードに旅立つ。最後を気分良く締めくくって、後半戦はこれで4勝2敗の成績。この勢いを保持して、ロードでいかにして白星を増やして行くか。

 中西清起「死のロードなんて言葉は、今は死語です。快適なホテル・ライフですからね。応援も甲子園ほどではないけれど、神宮や横浜は熱狂的。長期ロードやから、と言って甘えたことは言えません。星勘定で言えば、ロードで勝率5割というのが目標ラインと違いますか」

 18試合連続で白星を手中にできない先発投手陣の立ち直り、中継ぎ陣の好調の持続などが、守りの面での課題だろうが、この長期ロードで最大のポイントは打線にある、と中西さんは見ている。

 中西清起「先発では星野伸、藪、川尻の表の3本柱に早く復調してもらわないと。中継ぎの負担を軽減して、長持ちさせるためにもね。そして打線。クリーンアップの中軸がどこまで頑張って得点力を増強できるか、です。大豊が広島戦から復帰できるわけでしょう。彼は広島戦に強いし、広島、神宮と比較的狭くて本塁打の出やすい球場の試合が続く。ここに期待してるんですがね」

(構成=井関真編集委員)


2000年8月4日付紙面掲載 
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