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広島 8―4 阪神(7月29日)
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連載目次 |
星野伸、制球悪くリズム崩した沢崎に2二塁打なんて論外追い上げムードも、9回はもう持続できなかった。4点差の最後の攻撃は簡単に3者凡退。新庄のバットが空を切って、4万6000人のため息がもれる中で試合は終わった。 吉田義男(日刊スポーツ評論家)「終盤に4点取ったことで、広島に楽勝をさせなかった。1勝1敗で明日が勝負ですから、そういう意味では、明日につながったんやないですか。タラスコに連続ホームランも出ましたしね。ただ、やっぱり投手の力が試合の流れを作るということを今さらながら痛感させられましたな」 先発の星野伸が不調。変化球にキレがなく、生命線の制球も甘い。変化球狙いの広島打線に序盤で打ち込まれた。2回は西山の本塁打、3回は投手の沢崎に満塁走者一掃の二塁打を浴び、3回5失点で降板していった。 吉田義男「星野のピッチングを見ていて、ふと昔を思い出しました。かつて渡辺省三というコントロール抜群の技巧派がいたん覚えたはります? 落ちる球とか切れ味の鋭いシュートを使って、調子がいい時はショートの私は商売大繁盛。内野ゴロばかり打たせる。私も捕手のサインで守備位置を変えて守ると、キッチリとそこへ飛んでくる。普通なら捕れないゴロがさばける。投手と野手の呼吸というのは、そんなモノなんです。その守りから攻めへ移っていける。ところが、凡ゴロを打たせるのが本領の星野が、制球が悪いからそんなリズムを作られなかった。クリーンアップに打たれるならともかく、沢崎に2本も二塁打されるなんて論外です。その結果、野手も試合のリズムに乗れず、沢崎の攻略にも手間取ったわけですわ」 星野伸が失った5点は、結果的には阪神の命取りになった。しかし、目立たないながら、2番手中込が粘りなく4回にもぎ取られた2点も、後から振り返ってみれば、極めて痛い失点であった。 吉田義男「抑え投手が不在といっていい広島相手だけに、4回に中込がピシャと抑えていれば、試合はどうなったか、分かりませんで。実はあの4回の2失点が、阪神にはこたえました。最終的には4点しか取れなかったといっても、7回は2死満塁で新庄、8回も2死二、三塁のチャンスがあって、接戦に持ち込んでいれば、また違った展開になっていたはずですからね」 (構成=井関真編集委員)
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2000年7月30日付紙面掲載 | |||||||
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