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巨人 9―7 阪神(7月18日)
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連載目次 |
10回 無駄なピッチドアウト葛西に重圧…決勝打許す奇跡は再び起きてくれなかった。延長10回、切り札葛西で失った2点が、あまりにも重くのしかかる。巨人7番手南の前に新庄、大豊、田中が凡退。5万3000人のため息が甲子園に充満した…。 一枝修平(日刊スポーツ評論家)「10回の守り、無死満塁にされて打者杉山の2―2からのピッチドアウト。酷な言い方をすれば、あの1球のムダな球が、葛西にはこたえた。もう1球もボールを投げられないところへ追い込まれて、ファウルで粘られた後に決勝打。7回には巨人にスクイズを決められたが、局面は全然違うんやからな。10回のあの場面で、スクイズは無警戒で良かった」 敗れ去ってしまえば、すべては無。それがプロ野球の世界かもしれないが、一瞬の輝きだけは、確かにあった。甲子園を絶望的な空気が支配していた9回裏だ。4―7の3点差、抑えの桑田、木村から奪った3点。今岡の代打田中がしぶく左前に、続く代打桧山が右前へたたき、無死一、三塁。ここで巨人は桑田から木村へ。この回、3人目の代打八木は、初球空振り、そして2球目、左翼席へ吸い込まれる同点3ランを放ったのだ。 一枝修平「それにしても八木はうまく打った。初球のスライダーはわざと空振りして、内角のシュートへの誘いにしたんや。その球をアウトステップして、ファウルにしないようにして打った。まさに技ありのホームラン。巨人の木村とすれば、内角で詰まらせてゴロで併殺という目論見があったのだろうが、八木はそこを見透かしていた。読みといい、打った技術といい、最高のワザやった。この八木の一発に象徴されるように、とにかく“まさか”が何度も繰り返されて、ファンにとってみれば、最高に面白い試合ではあったな」 プロ野球の醍醐味を満喫させてくれるゲームだった、と一枝さんは総括する。だが、終わってみれば勝者と敗者は厳然と分かれてしまう。喜びに沸く巨人、そして悔いを残して沈み込む阪神…。 一枝修平「借金11か。平凡な言葉だが、阪神は意地を見せるしかないやろ。オールスター直前の巨人との3連戦、野球ファンの目はここに集まっているんや。注目される中、何とか勝ちをもぎ取りに行かなアカン。オールスターまで残り2試合、大切な試合やで」 (構成=井関真編集委員)
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2000年7月19日付紙面掲載 | |||||||
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