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広島 11―6 阪神(7月6日)


2000年の戦い
評論家が
徹底分析
一枝修平


連載目次

急変…粘り欠いた湯舟

坪井、6回の守りなってない

 大阪ドームの記者席で隣り合わせだった一枝修平さん(日刊スポーツ評論家)は、やたらサエていた。阪神の3回無死一塁でフランクリン。「2ラン行きよるで」の大胆予想を的中させてから次々に展開予想が当たる。広島の7回2死満塁で打者前田。「思い切って投げてみい。左方向にフライ打ち上げよる」(結果は遊飛)、その裏の阪神2死無走者でこの日3打席音なしだった桧山。「きっと打つで」(結果は右前安打)といった具合。

 ところが一枝さんの思惑外れが2つ。その1が湯舟で、その2は6回の坪井の守りだった。3回までの好調がウソのように4、5回と打ち込まれた湯舟。そして1点差をつけられた6回、1死一、二塁からロペスの左中間の当たりに追い付けず、試合を決める2点を献上した坪井の守り…。

 一枝「湯舟は4回から急に球の走りも制球も悪くなった。死球後に町田にうまい打撃で右翼線二塁打を打たれたことで狂いが生じたのだが、それにしても粘りを欠いたね。6回の坪井の守りにはガッカリした。打たれた瞬間、二塁走者がホームをつけるか、と思ったら、坪井は打球を捕りに行かず、左翼フェンスに向かって走っている。あれは横に走って押さえに行かないといけない打球やった。あれで勝負は決まってしまったね」

 結果的には完敗となった試合だが、序盤は一方的な阪神ペースだったし、中盤までは激しい互角の打撃戦だった。つまり、阪神にもいくつかの見るべきモノがあったのだ。この夜も6点を奪った打線は、その筆頭格だろうか。

 一枝「フランクリンが入ってクリーンアップが確定したやろ。3番フランクリンはスイッチヒッターやから、相手は投手の代え時が極めて難しいオーダーになった。このフランクリンと調子が上昇してきた大豊に挟まれて、4番新庄にも好影響が表れてきている。この日も1回はセンターオーバー(二塁打)、5回も無死一塁から右狙いでヒットを飛ばした。長距離砲に挟まれることによって、無理をしないで4番の役割を果たせるようになってきたわけや。この相乗効果が広島3連戦の得点(3試合で17点)になったと思う」

 さて、7日からはヤクルト戦。一枝さんの予想はいかがなものか? 「広島は投手力が弱いチームだけに…。まあ別のチームとの対戦も楽しみや、というところやな」

(構成=井関真編集委員)


2000年7月7日付紙面掲載 
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