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阪神 6―1 広島(7月5日)
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連載目次 |
川尻、したたか内角攻めフランクリンの三塁へ打球飛ばさず大阪ドームが阪神ファンの喜びと楽しさで充満の空間になった。13本の安打の内、長打が6本。しかも新庄に本塁打が飛び出したし、フランクリンは天井に雲隠れするファウルを打った直後に二塁打をかっ飛ばす。三塁打は実に3本。8回には死球を受けた山田が怒って、両軍選手がにらみ合う活劇シーンも。さまざまな楽しさに満ちたゲームであった。 中西清起(日刊スポーツ評論家)「試合を決定的にした新庄のホームラン。ファウルで粘った末の12球目でっせ。それも相手バッテリーがヒットなら仕方ないといった考えで投げてきた外角の厳しい球を左翼席まで運んだ。巧さと粘りで打ったホームランですわ。打線はフランクリンの加入で確かに相手バッテリーにプレッシャーを与えられる分厚さになりましたなあ。フランクリンのバットの振りの鋭さは、やっぱり相当なモノですよ」 派手な攻撃面がやたら印象的な試合だったが、試合後のヒーロー・インタビューでお立ち台に立ったのは川尻と山田のバッテリー。勝利のバックボーンになったのは、まぎれもなく彼らの守る力だったろう。川尻は8回まで投げて5安打1失点、奪った三振は10個を数えた。もっともそんな数字よりも際立ったのは、広島の32人の打者に対して、フランクリンが守る三塁へは1本すら打たさなかった巧さだったかもしれない。 中西「川尻も粘り強かった。4回までは微妙なコースがボールになっていたが、そんな中でも根気強く、自分のピッチングを修正していきました。性格的に強い男ですからね。その長所を存分に見せたと思いますよ。三塁へ打たせなかった? それはいくら技巧派だといっても無理ちゃいますか。ただ右打者の内角には、間違っても真ん中寄りには投げず、ボールになっても構わないからより厳しい所へ投げてました。前回の巨人戦で仁志にホームランされた苦い教訓を生かしたわけで、それが結果的に三塁へ打球が行かなかったことになったんや、と思います」 広島を完ぺきに近い試合運びで“撃破”して、再び借金は「7」になった。川尻や新庄が発揮した粘りとしたたかさ。こんなファクターが今後チーム内に広く波及して行けば、たファンの楽しさもいよいよ膨らむ。なぜか借金「7」が、意外に軽い数字のように感じられた試合後だった。 (構成=井関真編集委員)
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2000年7月6日付紙面掲載 | |||||||
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