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ヤクルト 3―0 阪神 (5月17日)
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連載目次 |
笛吹けど踊らぬ”貧打線”3安打…芯にさえ当たらず7回裏、2死一、二塁のチャンスに、野村監督は好投・福原に代えて和田を送る。抑え不在を表面化させる福原先発だっただけに、阪神にしてみれば、極めて難しい一か八かの用兵だった。が、頼みの和田は二ゴロに倒れる。また得点を刻むことはできなかった。 その直後、他球場の経過を知らせる場内アナウンスが流れた。「巨人―広島戦は7回を終わって4―0。広島のピッチャーは山崎慎太郎から菊地原…」。0点に抑えている巨人の投手の名前は省略したアナウンスだった。 巨人はこの試合、メイが完封している。ヤクルト伊藤智の前にサッパリ打てない展開。そのうえ途中で停電による2度の中断があったりして、2万4000人の観客はジリジリしているだろうし、何よりベンチの監督がイライラしているはずだ。そんな心情をくんで、メイの名前をあえて隠してしまったのだろうか。 それは“正解”だった。0―0で進んだ試合は、9回表にとんでもない結末を迎えたのだ。 8回の伊藤から9回は吉野、葛西とつなぐ小刻み継投がうまく機能しない。2つの四球で1死一、二塁。岩村の二ゴロが高く弾んだ。星野修は走者に邪魔された形でこれを後逸して二塁走者が生還。さらに三塁をねらった副島を刺そうとしたライト桧山の送球をハートキーがそらし(記録は檜山の失策)、拾った後の本塁送球も悪送球となって、打った岩村までがホームにかえってくる。1つの打球で3つのエラーが重なる“玉突き事故”みたいなドタバタ守備で、試合は決着した。 それにしても打てない。塁上に走者を送ったのは5度。1回と6回の2死二塁は新庄のバットにかけるしかなかったが、他の3度はいずれも足を絡めた攻めを仕掛けている。だが盗塁は失敗(3回)、エンドランは1度はファウル(5回)で、もう1度は二ゴロで進塁を助けたものの後続を絶たれた(7回)。ベンチがいくら動いて、ゲームを揺さぶろうとしても、攻めはまったく躍動しなかった。 これで2日連続3安打の低空飛行だ。その3本も、クリーンヒットは1本もない。抑え不在に、シンにさえ当たらない打線。口数がメッキリ減った監督は、とうとうこの日の試合後は無言を通した。 (編集委員)
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2000年5月18日付紙面掲載 | ||||||
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