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ヤクルト 4―1 阪神 (5月16日)
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連載目次 |
終盤ですべてがブチ壊し…新庄、尻すぼみ…ミラーまたも…9回表にミラーが失った2点が重くのしかかる。3点を追う土壇場の攻撃はハートキーの右前打で始まったが、頼みの桧山、新庄が投ゴロと三振に仕留められ、代打大豊も二ゴロ…。声高らかな応援は、一瞬にしてしぼんだ。 相性はやっぱり生きていたのか。4回に川尻が真中の内野安打とバント、ペタジーニの振り遅れ気味の左前タイムリーを浴びて1点を奪われたが、その裏にすかさず新庄が同点8号をたたき込む。川尻―石井一の力のこもった投手戦は8回表2死まで1―1のまま進んだ。 1番からの好打順にもかかわらず簡単に2死を取って、川尻にふと気持ちのゆるみが生まれたのかもしれない。佐藤の初球、137キロの直球が甘く入った。そこまで三ゴロ併殺、二飛、二ゴロの佐藤が、見違えるような勢いでジャストミートした打球は、左翼席へ吸い込まれて行った。 今季、佐藤は阪神戦でこの打席まで18打数1安打。この日も川尻に外角主体で攻められ、完ぺきに抑え込まれていた。だが昨季、阪神はこの佐藤に何度か痛い目に遭わされている。対阪神戦77打数26安打で打率・338、2本の本塁打を放っていたのだ。 ヤクルトでは対阪神戦108打数39安打で打率・361の真中、84打数30安打で・357のペタジーニ、そして96打数30安打で・313の古田と並ぶイヤな存在だった。もっとも7本塁打のペタジーニや、17打点の古田に比べて、いささか陰は薄い苦手打者ではあった。しかも今季は…。そんな所に落とし穴が待ち構えていたのかもしれない。 先制点は真中、ペタジーニ、そして試合を決める一発は佐藤と、昨年の相性の悪さが、そのまま持ち越されて、阪神は敗戦のふちに沈んで行った。 川尻の好投があり、新庄の目のさめるような本塁打もあった。しかし、川尻は8回佐藤に打たれ、新庄も第3打席は石井一の慎重なフォーク攻めに、そして第4打席は高津にウラをかかれる真っすぐ勝負に連続三振。さらに9回、復調テストのミラーが2死後に四球、三塁打、暴投と1人相撲で、信頼獲得とは程遠い内容の投球をまたしてしまった。 あれほど盛り上がった中盤までの攻防がウソのように、終盤ですべてがぶち壊しになった悲しい試合…。この流れが、阪神の今の状態を反映しているのだろうか。 (編集委員)
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2000年5月17日付紙面掲載 | ||||||
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