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横浜 2―0 阪神 (5月2日)
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連載目次 |
活力消えた2回消極的攻撃大砲、B砲1振りもせず見逃し三振まさか3分足らずで敗戦が決まるとは思わなかった。9連勝の後は4連敗。しかも横浜戦は昨年からこれで11連敗だ。 試合後に野村監督VS審判団の番外劇はあったものの、グラウンドで繰り広げられた野球は淡泊を極めた。試合開始から福原が4球を投げただけで、3本のヒットを浴びて1点を許した時点で勝敗が決まったのだ。その間わずか3分…。さらに駒田の二ゴロで2点目。1回に失ったその2点を、9イニングという長い時間をかけて追いかけたのだが、ついに1点すら刻むことはできなかった。 9回、最後の攻撃。先頭坪井が二塁打、今岡の左飛で1死三塁に。新庄の平凡な遊飛が石井琢の信じられないような落球を誘って一、三塁まで攻め込んだ。が、4番タラスコの2―2からの6球目、新庄は二盗に失敗して反撃ムードは急速にしぼんで行った。 もっとも、新庄の二盗失敗はともかく、阪神の攻めには、最初から最後までどこか活気がなかった。立ち上がり、打ち込まれた福原は2回からは別人になり、横浜打線から三振の山を築く。8回まで投げて12奪三振。変化球でカウントを稼ぎ、直球で仕留める投球は、圧巻だった。コーナーに変化球が決まるから、速球がより生きる。普通、味方投手がこんなにもリズミカルな投球をすれば、攻撃にも活力が生まれそうなものなのに、打線はそんな気配をカケラも見せてくれなかった。 9回以外のチャンスは3度。2、3回は1死一、二塁、7回は1死二塁。3回は新庄が併殺、7回は二塁走者大豊が捕手のけん制に刺されている。それぞれに逸機の根拠が明白なのだが、実は問題は、何となくチャンスを逃して行った2回にあったのではないか。 この回、斎藤隆は22球投げている。阪神の打者がバットを振ったのはたった3度だ。タラスコが5球続けて見送って四球を選んだのは当然にしても、大豊とバトルのともに1振りもしないままの見逃し三振は、チームから活力を殺いで行ったのだった。 斎藤隆がウラをかくうまい投球をしたにしても、とにかくバットを振ってみないと、何も始まらないのが野球ではないか。無謀なばかりの冒険(9回)と、引っ込み思案な消極性(2回)。バランスを欠いた攻めに、阪神の苦しみがにじむような戦いであった。 (編集委員)
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2000年5月3日付紙面掲載 | ||||||
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