|
中日 7―2 阪神 (4月30日)
| ||||||
連載目次 |
不運…5月で"ツキ"変われムダな失点あったけどわずか1イニングの中で不運どもが大群になって押し寄せて来たら、さすがの星野伸も崩れてしまうし、阪神も勝てはしない。9連勝を止められた対中日戦の初戦、李のサヨナラ打が右前でポトリと弾んだ悪夢の光景が、この日も繰り返されてしまった。そして、それを境に試合はほとばしる急流になって、中日の側へ流れていった…。 0―0で迎えた4回のことだ。星野伸が1死から李、山崎に連打を浴びる。続く立浪の当たりは一塁手の後方、ライトの前へ、フラフラと舞い上がった。2日前、李の打球とそっくり同じ場所…。完全に打ち取った当たりが先制のタイムリーと化けたのが発端だった。2死後、渡辺の二塁左のゴロが今岡のグラブの下をくぐり抜けて(中前打)、さらに1点。中村敬遠で満塁、武田の打球はショートの前に力なく転がったら、これが一塁セーフで3点目。 なお満塁の局面だったが、星野伸はもはや集中力を途切らせていたのだろうか。追い込んだ久慈に甘い直球を投げ、右中間へ走者一掃の三塁打を打たれてしまう。この回一挙6点。阪神の3連敗は、事実上ここで決まった。 不運と片付ける前にアラを探せば、即座にいくつかは挙げられる試合ではあった。星野伸が先発の時には何より欲しい先制点のチャンスはあったのに、打線は攻めの形を整えられなかった。もっと残念だったのは7回に奪われた追加点(併殺崩れの間に二塁走者大西が生還)だ。バットボーイが突然本塁前に出現するアクシデントはあったものの、大豊が虚を突かれて許した1点。目指しているスキを突く野球を、逆に相手にやってのけられて肩を落とす姿が歯がゆい。 ともあれ4月最後のゲームは完敗で、これで月間成績は12勝10敗1引き分けとなった。昨年の4月は11勝11敗の勝率5割だったから、勝ち星が1つ増え、負けが1つ減った勘定になる。先発投手陣の充実が目立った4月だが、起用された投手の延べ人数は、昨年が88人(1試合平均4人)今年が81人(同3・7人)で、これも1試合だと0・3人の相違に過ぎない。 1カ月で星1つ、起用される投手の数は0・3人の違い…。まさにミクロの上昇かもしれないが、チーム強化の歩みというのは、こんな形を描くものなのだろう。さぁ5月。とにかく“ツキ”は変わるのである。 (編集委員)
|
|||||
|
2000年5月1日付紙面掲載 | ||||||
|
| ||||||
|
| ||||||
|
||||||