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阪神―ヤクルト<雨天中止> (4月21日)
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連載目次 |
バトル復活の陰に岡田2軍監督居残り特打で監督自ら打撃投手昼過ぎに新幹線に乗り、大阪に着いて阪神電車に乗り換えて甲子園に向かったら、雨が降り出した。 いくら6連勝中とはいえ、ハードスケジュールで“負けごろ”が忍び寄って来たと思ったら、恵みの雨が降る。ツイている時はこんなものか。天の配剤で、ヤクルト戦は無事? 中止になった。 ところで、この日初めて気付いたのだが、車両の横にデカデカとタイガースのキャッチコピーが描かれている阪神電車をご存じだろうか。「GET TOGETHER 2000」とあって、トラの顔。「2000年を一緒にゲットしようぜ!」といったところか。開幕当初は浮いていた派手なそのコピーが、快進撃がこうも続くと、まっとうな代物に見えて来るから不思議だ。 投手を中心にした堅い守りと、データに裏打ちされた効率の良い攻め。それが今の阪神のバックボーンで、6連勝は単にツキや勢いだけの産物ではなかろう。ただ、勝負事だけに当然幸運は必要なわけで、その運の強さのシンボルが1度はダメ外国人のらく印を押されたバトルである。 開幕2軍。観客もまばらなウエスタン・リーグが彼の日本での最初の職場だった。この日陰の仕事場で、出場試合に10連勝した時、ようやく1軍への声がかかった。以後5試合に出場すると、これがまた全勝。本塁打も出たし、二塁打も2本打った。大ヒーロー的な活躍はないものの、三塁守備でも試合慣れとともに、動けるようになってきた。 「2軍にいる時、練習を見に行ったら、バトルが居残り特打をしてました。球を投げていたのは岡田2軍監督。打撃投手をした後、ポイントがまだ少し近すぎる、と注意してました。あんな光景は初めて見ました」。バトル復活の陰に岡田2軍監督あり、のうるわしい話をトラ番の松井が教えてくれた。不振の外国人選手など、2軍監督にすれば邪魔なだけの存在かもしれない。それなのに、監督自らが一緒にドロまみれになってくれた。そしてバトルが奮起し、チームに幸運を…。 ハートキーがやって来て、バトルを取り巻く環境はより厳しさを増す。そんな中でバトルは岡田2軍監督の恩に報いることができるだろうか。ともあれ「GET TOGETHER」の精神は、阪神の中に確実に流れ込んではいたのだった。 (編集委員)
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2000年4月22日付紙面掲載 | ||||||
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