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阪神 2―1 巨人 (4月19日)
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連載目次 |
ラミレズ“柔よく剛を制す”メイと正反対…変化球で巨人手玉2―1の9回裏、2死一、三塁から、仁志の打球がバトルの前に転がって、接戦にピリオドが打たれた。気をもませたゲームではあったが、阪神が競り勝ちして5連勝。貯金までたまって、一躍“金持ち”の仲間入りだ。 巨人の先発はメイ。昨年、監督批判のビラをばらまいて去って行った因縁が絡み付くだけに、接戦の中でも阪神の外国人選手に肩入れしながら注目した戦いだった。まずラミレズ。メイがこれみよがしに直球を投げて力でタイガース打線を圧倒しに来たのに引き換え、ラミレズは実にクレバーな投球をやってのけた。 チェンジアップやスライダーを武器にして、技のピッチング。メイが98球中67球直球だったのに対して、彼は大体その反対の比率で変化球を多投した。ほぼ対称形の投球になって、その結果はメイが2失点、ラミレズが1失点。柔よく剛を制した試合の象徴的なファクターとなった。 野手ではタラスコ。この日のヒーローは代打で2点二塁打を飛ばした和田で異存はないけれど、タラスコも準ヒーローだったかもしれない。0―0の6回、1死一、二塁のピンチで、元木がねらい打ちした打球は右中間へ。これをタラスコは一直線に追いかけて捕球した。抜けていれば2点のところだっただけに、巨人への試合の流れをせき止める守りであった。 そして7回の攻撃。先頭だったタラスコは2つストライクを取られた後、きわどい球を選んで四球で歩く。大豊がヒット、バトルのバントで1死二、三塁。矢野が強い当たりの投ゴロを打った時、三塁走者タラスコはスタートを切ってしまった。まずい走塁だったが、アフターケアが良かった。彼は血相を変えて追いかけてくるメイから逃げられるだけ逃げて時間稼ぎをし、大豊を三塁まで導いたのだ。 もし大豊が二塁止まりだったならば、代打和田の用兵にはためらいが残ったろう。巨人の外野に前で守られたら、たとえ外野の前にヒットを放っても大豊の足では得点に結び付かない。が、タラスコがなりふり構わずに逃げたことによって、用兵も和田の技もその切れ味を増し、和田の打球は左中間を割って行く貴重極まりないタイムリー二塁打となっていったのだった。 実力そのものについてはさておくとして、チームの勝利を願うひたむきさにおいては、阪神の外国人選手、立派に胸を張れる試合であった。 (編集委員)
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2000年4月20日付紙面掲載 | ||||||
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