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横浜 7―0 阪神(9月1日)


2000年の戦い
評論家が
徹底分析
一枝修平


連載目次

途中から投げやりに見えた試合運び

来季のためT砲に代え若手起用を

 巨人にマジック17が赤々と灯った夜、甲子園は今季最低の観客数(1万6000人)。寂しいスタンドに囲まれて、阪神はそれにふさわしい最低のゲームを繰り広げて、惨敗した。

 一枝修平(日刊スポーツ評論家)「元気のない試合やったなあ。試合展開の問題もあるけど、用兵も理にかなってないというか、ノリの悪い、あと味の悪い負けやったで」

 野村阪神が勝利のために執念をのぞかせたのは、7回の守りまでだったのかもしれない。その回、横浜が先頭打者で代打石井義を送ってくると、マウンドに上がっていた2番手の伊藤から左の弓長に代える。そんな執着は、残念ながらその時までであった。7回裏は“馬なり”の攻めで得点をあげられず、4点差となった8回などは、先頭で代打根本を送り、横浜が左腕森中に代えてきたのに、策を用いることはしなかった。

 一枝修平「あそこは和田を使ってほしかったな。根本が三振して、次の坪井には山田を代打で送っているんやからな。八木はその後に訪れるかもしれない勝負所の代打に置いておいたんやろうが、結局和田と八木の切り札はまったく出番なし。言葉は適切でないかも分からないが、途中からは投げやりな試合運びのように見えた」

 2回に失った3点を追う試合の流れだったとはいえ、足を使う作戦もこの日は1度もなかった。残り試合が少なくなって、元気のなさに拍車がかかる…。

 一枝修平「タラスコは果たして3番で使い続けなければいけない存在なのか。ハートキーの方は、守りも堅実だし、球に向かっていく気迫も持っている。今年学んだことを来年に生かせる素地を持っている。だが、タラスコは必要な外国人ではないと思うよ。彼が3番に入って、チャンスを分断するたびに、チーム全体が沈み込んでしまう。4回もハートキーが二塁打して好機を作ったのに、変化球に泳いで投ゴロ。腰が座った選手なら右中間に持っていく球やったで。もうタラスコに代えて、若手にチャンスを与えた方が、来季のためだろうし、観客も納得するのではないか。野球は団体競技だから、調子の悪い者に代わってだれかがそれを補わなければいけないが、阪神はまだそこまでの力はない。しかし、とにかくキッカケは作らないと…。それはもうタラスコにはできないと思うよ」

(構成=井関真編集委員)


2000年9月2日付紙面掲載 
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