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阪神 8―0 ヤクルト(8月23日)
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試合の流れ作った大豊効いた3、4番凡退の後ヒット終わってみれば、なぜこんなにも簡単なことが、9試合もできなかったのか、と首をかしげてしまう。投手が相手を抑え、打線が得点を刻めば勝利など、かくもたやすく手に入るのだ…。そんな感慨すら覚える楽勝で、阪神はようやく長く暗い連敗トンネルから脱け出した。ハンセルが好投、打線が抜け目なく得点を奪って8―0。 一枝修平(日刊スポーツ評論家)「大豊がいい働きをしたなあ。7回のだめ押し本塁打は誰の目にも明らかだが、そこに至るまでの3打席のことや。クリーンアップがもうひとつ機能しないギクシャクした所を大豊が補って、試合の流れを作って行った」 2回は1死後、四球を選んで塩谷の先制適時打を呼び、4回は無死一塁から死球で2点目へつないだ。そして一枝さんがもっとも高く評価したのが、試合を決める3点を追加した5回だ。この回、2番に入った和田がヒットで生きる。が、3、4番はともに外飛で2死。そこから大豊の左前打で再び攻撃の機運を高め、塩谷の満塁走者一掃の二塁打へ結び付けたのだった。 一枝修平「ハンセルのデキからすれば、あと1点で安全圏。逆に高木の調子から見れば、もう少し得点を奪っておきたい局面やった。そこで先頭の和田がヒットしたが、タラスコ、新庄が1つも先の塁へ進ませられないまま2死を取られた。ここで大豊がヒット。クリーンアップがブレーキをかける最悪の形を、大豊が救ったわけや。このヒットでようやくつながって、塩谷の殊勲打へ流れて行った。あの3点は試合展開の上で大きかったし、8回には気楽になった新庄のホームランまで呼び込んだ、と思うよ。ところでチャンスで3打席回ってきて4打点の塩谷、変化球に対しても上体が崩れなくなって力強くスイングできるようになってるわ」 連鎖作用の関係から考えれば、8回までヤクルトをピシャリと抑えたハンセルの好投が、打線の発奮を促した試合だったとも言えるだろう。 一枝修平「ハンセルは本当に“脱皮”したな。コントロールを主に考えて投げるから、体も球もバラつかない。同じモーションでチェンジアップも投げられるし、右打者の内角をシュート回転の球で攻められる。このピッチングをすれば、大リーグでも通用するやろ。もちろん来季も残留やね」 (構成=井関真編集委員)
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2000年8月24日付紙面掲載 | |||||||
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