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ヤクルト 7―4 阪神(8月22日)


2000年の戦い
評論家が
徹底分析
一枝修平


連載目次

ベテランの使い方が問題

八木、和田をもっと重用すべき

 17泊18日のロードから戻ってきた阪神は、大阪ドームでもまた勝てなかった。実に9連敗…。9回裏は3点差に迫ってなお2死満塁。新庄に一発が出れば逆転サヨナラ勝ち、という局面までこぎつけたが、新庄のバットは空を切って試合は終わった。振り返って見れば、勝ち目のほとんどない戦いであった。

 一枝修平(日刊スポーツ評論家)「新庄の3安打だけが地元ファンを喜ばせただけで、チームの戦い方としては何の面白みもないゲームやった。最後の盛り上がりも、もっとも空虚な幕切れになってしまったしな。活気の乏しさを示すシーンが6回にあった。新庄のホームランが出て4点差、その後2死一塁に塩谷で、打者田中の場面があったやろ。走ればどうか、と思っていたが、その気配も見せなかった。ペタジーニは一塁からかなり離れていたのにな。直後に田中がヒット…。足を使った攻めも、本当に少なくなった」

 先発川尻がバックに足を引っ張られて4点を奪われると、阪神ベンチは3回から湯舟を起用した。この湯舟もバックの拙守で失点を重ねる。そして敗色濃厚な試合の9回には遠山。

 一枝修平「川尻は粘りというか迫力が感じられないマウンドやったね。1回の攻撃で坪井、吉田剛の1、2番が簡単に連続三振したのと同様、気持ちが出ていなかった。それはそれとして、湯舟の2番手での起用は、おし置きの色合いが強いし、遠山もほとんど意味が見えて来ない登板のように思う。使い方に一貫性が見えない」

 先の長期ロードは6勝1敗で始まり、結局6勝9敗で終わっている。途中で何かが劇的に変わったのだろうか。

 一枝修平「勝ち星を重ねていた頃も、先発はよう打たれていたで。それでも中継ぎが傷口を広げず、中盤以降の逆襲で勝っていた。ところが、福原を先発に回して、中継ぎの柱がなくなってしまった。さらにそれ以上の問題は、八木、和田らベテラン勢の使い方。この2人と大豊で勝ち星をモノにする試合が多かったが、負けが込むに従ってベテラン勢をあまり重用しなくなっている。この日も八木は6回に星野修の代打の代打(結果は3球三振)やったし、和田も最後の最後まで出番(9回2死一、二塁から左前適時打)が訪れなかった。変わった所があるとすれば、選手の使い方ではないかな」

(構成=井関真編集委員)


2000年8月23日付紙面掲載 
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