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横浜 6―2 阪神(8月19日)


2000年の戦い
評論家が
徹底分析
一枝修平


連載目次

1、2番にしつこさ欲しい

クリーンアップ打っても点にならん

 緊迫した前夜の延長戦とは対照的に、淡白な内容で阪神は7連敗を喫した。安打数は横浜と同数の7本も、得点は2―6。いやそれ以上に、勝機を見いだせないゲームだったかもしれない。長期ロードは6年連続負け越し。借金は11。そして最下位転落。

 一枝修平(日刊スポーツ評論家)「5回の田中のトンネルは確かに痛かった。でも敗因の本当の部分は、そこへ至るまでの過程にあるんや。5回は両軍とも9番からの攻撃。お互い投手は三振したが1死後の1、2番の粘りに差が出た。坪井は2球目を右飛、田中は4球目を三ゴロ。淡白な阪神に比べ、横浜は石井琢が追いこまれてから左前打、金城が内野安打でしぶとくつないだ。その走者をクリーンアップがしっかり返してる。タラスコはここ3試合で4発打ってるが、全部ソロアーチ。これじゃ大量点にならんわな」

 この日はタラスコが3安打、大豊が2安打。新庄が当たってないとはいえ、クリーンアップで5安打しながら2得点の原因がここにある。3回の横浜の2点も、8番佐伯の四球から上位につなげ、ローズの逆転適時打に結び付けたものだった。

 一枝修平「巡洋艦や駆逐艦が機能しなけりゃ、戦艦だけじゃ勝てん。横浜は艦隊になっとるよ。クリーンアップが打てないと勝てんと言うが、それだけじゃないからな」

 その横浜艦隊に向かっていった先発福原は、砲弾を避けることはできなかったのか。最速149キロの真っすぐを中心とした組み立てで、序盤から力で押していった。しかし3回、2四球と石井琢の中前打で招いた2死満塁のピンチでローズに逆転の適時打を浴びる。5回は田中の失策などで3失点。6回、佐伯の1発でKOされた。

 一枝修平「これがプロのかべや。150キロ近い速球があっても制球ミスをすれば打たれる。緩急で勝負したいんだろうけど、変化球がボールになるから真っすぐを投げなきゃいけないカウントになっちゃう。打たれた球はみんなコースが甘いよ」

 暗い話題ばかりの阪神。勝てないなら、せめて新庄の1発でも見たいというのがファンの本音だろう。しかし、その新庄に元気がない。急降下する打率がちょっと気がかりだが…。

 一枝修平「今の新庄は外角球に対してバットのヘッドが勝ってないんやな。簡単に言えば、三遊間へのゴロが出てないやろ。でも心配ない。練習で三遊間への打ち方を作れば元に戻るよ。それより1、2番にひつこさが欲しいなぁ。艦隊の形にしてほしいね」

(構成=木崎輝三)


2000年8月20日付紙面掲載 
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