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阪神 3―2 中日(8月11日)
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連載目次 |
7回、田中の本盗失敗は反省すべき和田に打たせた方が高確率鬼門のナゴヤ・ドームも、もはや問題ではなかった。9回裏は1死一、二塁。ゴメスの二ゴロを吉田剛がまず一塁でアウトを取った後、一塁走者種田を挟殺するうまいプレーで接戦を締めくくった。この間、三塁に進んでいた関川は金縛りにあったように立ち往生。この球場で13連敗を喫していたのはどちらのチームだったのか、頭をひねってしまうような結末だった。これで後半戦10勝3敗。夏真っ盛りは、阪神の季節になってしまった。 中西清起(日刊スポーツ評論家)「中日からやって来た大豊と矢野の力で、やっと彼らの古巣をやっつけましたな。この中日3連戦と次の巨人戦で、阪神の真価が問われると思ってましたけど、中日にまず先勝したこの星は貴重ですよ」 中4日の先発ハンセルが初回に制球の乱れで2点を失う。春先ならこれで負けムードが色濃く漂ったものだが、今はまったくそんなことはない。4回に矢野のタイムリーで1点を返し、7回には大豊、矢野が連続本塁打で逆転。伊藤、西川、福原で苦しみに満ち満ちた終盤を乗り切ったのだった。後半戦10勝の内、実に8勝が逆転勝利。苦しみの中から、さまざまな実りがもたらされつつある。 中西清起「山本昌は投げる時に腕が残る独特のフォーム。この日は調子も良くて、スライダーとシュートで両サイドを幅広く使ってました。大豊も矢野も同じチームにいたことで、山本は知り尽くしてますからね。大豊は変化球に泳ぎかけたが上体をよく残してバットを鋭く回転させた。矢野はセンターへ打ち返すつもりが内角へ来たのでシャープに払い打ちしました。引っ張りにかかると、術中にはまるということを知っていたから、こんなバッティングができたんやないですかね」 もっとも終盤の苦しみは、自ら招いた部分もあった。7回、逆転に成功した後、2死三塁で代打和田という場面で、田中が本盗失敗。追加点機を逃した。 中西清起「代打和田なら3割の確率で点が奪えるはずでしょう。田中の本盗は成功確率がそれ以上とは思えませんわね。相手を慌てさせてミスを誘って初めて成功するわけで、それなら和田のバットにかけてほしかった。作戦の綻びは、この日はあった試合です。最後は中日の拙い攻めにも助けられたという面はあったけど、これもまあ勢いというモノですかね」 (構成=井関真編集委員)
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2000年8月12日付紙面掲載 | |||||||
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