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横浜 5―1 阪神
  (4月1日)

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開幕9番勝負
井関 真


連載目次

継投機の遅れが致命傷に

攻略目指す姿勢は脅威与えたが

 およそ2時間だったけれど、いい夢だけは見させてもらった。負けられない開幕第2戦。先発の湯舟は今季から得意球にしたシュートを駆使して好投する。4回にはタラスコが斎藤隆の143キロの直球をバックスクリーンへ放り込んだ。押し気味の展開だけに、2000年初白星が、すぐ目の前に見えて来た思いだった。

 しかし、夢を見ている間に、暗転への舞台装置は整っていたのかもしれない。湯舟には、疲労が徐々に蓄積されていた。6回2死までこぎつけたところで、ローズを迎える。外角をねらったシュートは、忍び寄る疲れからか、真ん中へ。あのローズが見逃してくれるはずもない。タラスコが打ち込んだやや左、バックスクリーンへの同点アーチが飛び出したのだった。

 7回はもはや限界だったろうか。1死から進藤、谷繁に連打を浴びる。代打に中根が登場したのに、ベンチは続投。中根にもシュートが真ん中へ入ったところを場外まで運ばれる逆転3ランを打たれてしまった。6回以降は球速がやや落ち(5回まで投げていた140キロの球は1球もなかった)、それとともに制球も甘くなっていたのだ。継投機の遅れが致命傷となって、阪神の夢を砕いていった。

 むろん6回まで、毎回走者を送りながら、本塁打の1点にとどまった打線の責任も重い。初回の坪井の中途半端な盗塁死、6回のタラスコのけん制死などミスもあったし、決定打不足もあった。しかし2連敗という現実を突き付けられた時、そんなことを1つ1つ悔やんでみてももう仕方がない。

 横浜に対して有利に試合を進めていた6回までの戦いに、今後へのヒントは隠されてはいたと思う。斎藤隆が直球主体に投球を組み立ててくると(2回は11球中10球、3回は14球中12球が直球)すかさず直球をねらったり、逆のパターンに切り替えると即座に変化球ねらいにするなど、チーム全体で攻略を目指す姿勢は、相手に少なからず脅威を与えてはいたろう。湯舟も石井琢、波留の1、2番を徹底マークして6回まではこの2人を6打数0安打に封じ込んだ。1、2番と強力なクリーンアップを分断することが、横浜の得点力を減殺する方法だということも今さらながらよく理解はできた。

 とはいえ、ああ2連敗…。夢を見る戦いが続いたゆえに、余計にむなしさが募る試合後ではあった。

(編集委員)


2000年4月2日付紙面掲載 
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